馬毛島では去年1月の着工以降、アメリカ軍の訓練移転と自衛隊基地の整備に向けた工事が進んでいます。1年半以上が経過し、島はどう変化したのか。JNNのヘリコプターで18日の様子を上空から撮影しました。
(記者)「木原防衛大臣の姿が見えました。着工以来初めて防衛大臣が訪問し工事の進捗状況など確認したものとみられます」
馬毛島ではアメリカ軍・空母艦載機の陸上離着陸訓練などに使う2本の滑走路や、護衛艦が停泊する桟橋などの整備が計画されています。島では現在、滑走路の造成や管制塔など、施設の整備が進められている様子が確認できました。
港の近くには工事関係者が滞在する仮設宿舎=プレハブの建設が進められ、先月までに1840室整備されました。これまでに馬毛島と種子島であわせて3680室が設置されましたが、国はピーク時にあわせて6000人の工事関係者が作業すると見込んでいます。
また、島の沿岸では資材などを搬入するための仮設桟橋や係留施設の整備が進められており、多くの作業船がみられました。
島の大部分で工事が進む一方で、数少なくなった緑にカメラを向けると、去年ヘリで撮影した際は確認できなかった島の固有種・マゲシカの姿が見られました。
馬毛島の基地工事の工期はおおむね4年ですが、滑走路は先行して整備され、早ければ来年度にアメリカ軍の空母艦載機の訓練が始まるともいわれています。