重篤な患者を24時間体制で受け入れる救命救急センターについて、塩田知事は、鹿児島市の米盛病院を指定すると発表しました。
(塩田知事)「県民が必要な医療を安心して受けられる体制整備に大いに寄与するものと考え、このたびの判断に至った」
これは、19日の定例会見で塩田知事が明らかにしました。
米盛病院の救命救急センター指定について、職員の配置や病床数などが「国の定める要件を満たしている」ことなどから判断したとしています。
これで県内の救命救急センターは、鹿児島市立病院、鹿児島大学病院、県立大島病院に続き、4か所目です。米盛病院の指定をめぐってはこれまで諮問機関である県医療審議会が、慎重な対応を求め、塩田知事の判断が注目されていました。
塩田知事は、人口100万人あたりの救命救急センターの設置数が1.9か所で、全国で41位と少ない状況や、高齢者の増加で救急搬送が増えることなどを見据え、指定を決めたとしています。
厚生労働省によりますと、国が年に一度、4段階評価を行い最高評価の場合、救命救急入院料の報酬点数が、患者1人につき1日1500点加算されます。
また、医療機関や都道府県から申請があった場合は、病棟の増改築や医療機器の整備などに対して補助金が交付されますが、県は、今回の指定に伴い、米盛病院に対して補助金の交付は予定していないということです。