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あす24日は“土用丑の日” シラスウナギ高騰や物価高で商品値上げ「すごく心苦しい…」

MBC南日本放送 2024年7月23日 19時57分

あす24日は、土用丑の日です。この日に『う』のつくものを食べると精がつくと言われることから、「ウナギ」を食べる予定の人も多いかもしれません。

稚魚のシラスウナギの不漁で、取引価格は20年前の15倍になっています。気になる価格の現状を取材しました。

スーパーの鮮魚売り場にずらりと並んだ「ウナギ」。あす24日は、土用丑の日です。

鹿児島市のイオン鹿児島店では、鮮魚コーナーの3分の2を占めるかば焼きや白焼きなどのウナギが販売され、23日も多くの人が手にしていました。

(イオン九州鹿児島事業部・水産担当 本迫芳幸さん)「サイズなど種類も豊富なので選びやすい。価格はシラスウナギが去年より1~2割高いが、企業努力で価格は(去年から)据え置きという形でのぞんでいる」

ウナギで元気をつけたくても、気になるのが「価格」です。

鹿児島県内で昨年度とれたウナギの稚魚シラスウナギの漁獲量は767キロで、直近10年間で最も多くなりました。一方、全国的にみると、2003年の24.4トンから、今シーズンは7トンまで落ち込んでいます。

取引価格はおよそ20年前、1キロあたり16万円だったのに対し、今シーズンは250万円と15倍ほどです。仕入れ値の高騰で値上げに踏み切った専門店もあります。

鹿児島市の「うなぎの松重」です。「土用丑の日」前日の23日も多くの客でにぎわっていました。こちらの店では物価高や人件費、シラスウナギの高騰などの影響で、去年から3回値上げを行いました。去年3000円だったうな丼「並」は、現在3200円です。

(うなぎの松重 松崎ひとみ女将)「値上げをするにあたって、すごく心苦しいところもたくさんある。物資全てのものが値上がりしているので、価格も上げさせていただいて対応している」

値上げに対し客は…。

(客)「価格は気になるが、食べて元気に夏を過ごせたらと思う」

(客)「(うなぎは)最高です、高いけど、毎日食べるものではないから構わない」

価格が高騰する中でも夏を乗り切りろうと「ウナギ」を選ぶ人も多いようです。

(うなぎの松重 松崎ひとみ女将)「(あすは)いつもより捌く量・仕込む量も多くなっている。お客様に少しでもおいしいものを提供できるように頑張りたい」

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