鹿児島県内で今年これまでに確認されたうそ電話詐欺の被害額は、1億円近くに上っています。高齢者の被害を防ごうと、あるものを使った注意の呼びかけが始まりました。
配布が始まったのは、うそ電話詐欺に注意を促すデザインの「お薬手帳」です。手帳を使う頻度の高い高齢者向けに地域の防犯協会などが作り、伊佐市と湧水町の薬局にあわせて2200冊を配りました。
「固定電話は在宅時でも留守番電話に設定する」などの詐欺対策や、警察署の電話番号などが載っています。
県内では今年、先月までにうそ電話詐欺が65件発生していて、被害総額は去年を3000万円余り上回る9964万円。また、SNS型の投資詐欺やロマンス詐欺は先月までに84件発生し、被害総額は9億円を超えています。
(大信薬局・薬剤師 戸田成子さん)「患者にとってお薬手帳はとても身近なものなので、振り込め詐欺防止のキャンペーンができるのはとても良い」
県警は、お金や個人情報が絡む話はひとりで対応せず、身の回りの人や警察に相談するよう呼びかけています。
警察相談専用電話 #9110