川内原発1号機が今月、40年を超える運転延長期間に入って初めて、九州電力の池辺和弘社長が薩摩川内市の田中市長、塩田知事と相次いで会談しました。池辺社長は安全運転と情報公開に努めるとする一方で、原発の重要性を強調しました。
川内原発1号機は今月4日、運転開始から40年の期限を過ぎ、20年間の運転延長期間に入りました。
九州電力の池辺和弘社長は今回、1号機の延長入り以降初めて鹿児島入りし、午前、薩摩川内市の田中良二市長と会談しました。池辺社長は改めて1号機の運転延長について報告したあと…
(九州電力・池辺和弘社長)「今後とも、さらなる安全対策に継続的に取り組むとともに、地域の皆様に安心していただけるよう、積極的な情報公開とていねいな説明に取り組む」
これに対し田中市長は…
「ことし1月1日の能登半島地震から得られた新たな知見への対応、情報公開と、ていねいな説明を引き続き強くお願いする」
このあと、池辺社長は夕方、県庁で塩田知事と会談しました。
(塩田知事)「今年度下半期に国の原子力総合防災訓練が本県において開催されることとなっている。協力をいただきたい」
知事との会談後、九電・池辺社長は…。
(九電・池辺和弘社長)「TSMCが九州に来るし、安定して供給できる電力がないと、半導体の工場は九州に来てくれないということになる。そうすると原子力は非常に大事」
池辺社長は改めて、脱炭素化と雇用の創出も含め、原発の重要性を強調しました。