鹿児島県薩摩川内市・甑島の海岸に、中国製のたばこが大量に漂着している問題で、漂着のエリアが拡大していることが分かりました。
25日朝、薩摩川内市・下甑島の長浜港で住民が撮影した画像です。中国製のたばこの箱が入った半透明のビニール袋が、浮きのついたロープでくくられています。住民から連絡を受けた県が回収し、ごみ袋10袋分になったということです。
また、25日は、上甑島の港でも、複数、浮いているのが確認されました。中国製のたばこの箱は、本土側の島の東側で相次いで確認されています。
県や市によりますと、最初に確認されたのは今月22日の下甑島・手打海岸で、その後、下甑島で2か所、25日は下甑島のほか、上甑島でも2か所確認され、島の南北30キロ近くにわたっています。
ほとんどは透明のフィルムに包まれた状態で新品とみられ、薩摩川内市と県は回収したたばこを順次、焼却処分しています。
串木野海上保安部によりますと、甑島付近で船舶事故などの情報はなく、どこから流れ着いたのかは分かっていないままです。