県内は26日も各地で30度を超え、厳しい暑さとなりました。来週は鹿児島市で月曜から5日間、最高気温が37度と、異例の暑さが続く見込みです。こうした中、県内で今、誰でも自由に暑さをしのぐことができる施設が増えています。
連日の厳しい暑さ。県内は26日もほとんどの地点で30度を超える真夏日となり、指宿市で34度、鹿児島市でも33.4度まで上がりました。
熱中症の危険が高まる中…
（記者）「きょうも蒸し暑く、外は熱気。こんな時、涼しい店内のベンチで一休みができる」
鹿児島市東開町のイオンモール鹿児島です。危険な暑さから身を守るための休憩場所「クーリングシェルター」として鹿児島市が指定し、26日から店内にベンチが設置されました。
休める場所はフードコートなども対象で、館内にあわせて1000席以上あり、買い物客以外も利用できます。館内の温度は25度～28度で、早速、暑さをしのぐ人の姿が見られました。
（利用客）
「（外は）暑い。ここに座っていると気持ちいい」
「暑くて休憩していた。疲れている人とか休憩出来る場所があれば、みんな利用できて良い」
（イオン鹿児島店 山田修店長）「節電意識が高まっている。ベンチやフードコートで涼みながら、子どもと楽しい時間を過ごし、買い物もしてもらえれば」
県内の各自治体では、熱中症を防ぐため、公共施設やイオンモールのような商業施設を「クーリングシェルター」に指定する動きが広がっています。鹿児島市内だけでも108か所が指定されています。
こうした指定施設以外でも…。
鹿児島市和田の妙行寺です。地域の人に涼んでもらおうと、冷房をきかせた寺の施設を先月から開放しています。クーラーの電気は太陽光発電でまかなっています。
必要な人には経口補水液や熱中症対策グッズも提供しています。
休み時間に利用した近くの清掃業者は…。
（利用者）
「畳の部屋で寝られるっていい。優しい感じ。癒される」
「昼休みは外や車の中でしか休むところがない、こういう場所があれば助かる」
（妙行寺 井上孝彌副住職）「少しでも熱中症にかかる人が少なくなればという思いで開設した」
妙行寺での施設の開放は月曜から金曜の午前9時から午後5時までです。