異例の暑さが続く中、旬を迎えた夏野菜が今、値上がりしています。鹿児島市の青果店を取材しました。
鹿児島市の天文館にある、「かごしま産直市場」です。
31日、店内の野菜を見てみると、去年1パック200円だったトマトが350円に上昇。2本で120円だったナスが220円、4分の1にカットしたカボチャは120円が230円と、旬を迎えた夏野菜を中心に値上がりしていました。
(客)
「毎日トマトをお弁当で使用するが、買いづらくなっている」「困っています」
「季節のものを食べたい気持ちはあるが、別のもので代用」
Q.これほどの高値は?
(かごしま産直市場 池畠大二店長)「200円超えや300円近いのは初めて」
店によりますと、野菜の価格は6月末から上がり始めているといいます。その背景にあるのが…
(かごしま産直市場 池畠大二店長)「梅雨の影響で作物ができなかった、梅雨が明けて暑い日が続く中で(野菜が)できにくい状況です」
記録的な大雨や猛暑に加えて、肥料価格の上昇など生産コストのアップも影響しているといいます。
(記者)「こちらの店では、少しでも価格を抑えようと、味に影響がない曲がったキュウリなどを仕入れているといいます」
店では、少し傷がついたり形が曲がったりしたいわゆる「規格外」の野菜を販売し、価格を抑えているといいます。
九州南部ではこの先も高温の日が続くとの予想も出ている中、店によりますと、「野菜価格がいつ例年並みに落ち着くかは見通せない」ということです。