屋久島沖で去年11月、アメリカ軍の航空機オスプレイが墜落し、乗員8人が死亡した事故で、アメリカ空軍は「プロペラを動かすためのギアの壊滅的な故障」が原因などとする調査結果をまとめました。
この事故は去年11月、屋久島沖でアメリカ軍のオスプレイが墜落し、乗員8人全員が死亡しました。
防衛省などによりますと、アメリカ空軍は、事故原因について、「機体左側の変速装置=ギアの歯車にひびが入り、その破片が他のギアにはさまり、エンジンからの動力をプロペラに伝えられなくなった」との調査結果をまとめました。
当時、警告灯が3回表示され、その時点で近くの空港に速やかに着陸する必要がありましたが、「機長はそのまま飛行を継続した」とし、「ギアの壊滅的な故障と、不適切なリスク管理が原因だった」と結論づけました。
調査結果を受けて、2日午前、防衛省九州防衛局の幹部らが屋久島漁協を訪れました。
(屋久島漁協・羽生隆行組合長)
「我々が望むのは安全運用。安全を心がけてやってほしい」
(九州防衛局・中辻綾太企画部長)
「屋久島近くで起きた事故なので、お世話になっている漁協に説明すべきと思った」
九州防衛局の幹部らは2日、屋久島町と県庁も訪れ、事故の原因などを説明しました。