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屋久島沖オスプレイ墜落「壊滅的な故障が原因」 防衛局が地元説明も“答え控える”場面も… 鹿児島

MBC南日本放送 2024年8月2日 19時37分

屋久島沖で去年、アメリカ軍の輸送機オスプレイが墜落し、乗員8人が死亡した事故で、詳しい事故原因が明らかになりました。アメリカ空軍は「プロペラを動かすためのギアの壊滅的な故障に原因があった」とする調査結果をまとめました。

屋久島沖で去年11月、アメリカ軍のオスプレイが墜落し、乗員8人全員が死亡しました。

防衛省などによりますと、事故原因についてアメリカ空軍は「機体左側の変速装置=ギアの歯車にひびが入り、その破片が他のギアにはさまり、エンジンからの動力をプロペラに伝えられなくなった」との調査結果をまとめました。

当時、警告灯が3回表示され、その時点で近くの空港に速やかに着陸する必要がありましたが、「機長はそのまま飛行を継続した」とし、「ギアの壊滅的な故障と、不適切なリスク管理が原因だった」と結論づけました。

調査結果を受けて、2日、防衛省九州防衛局の幹部らが屋久島漁協を訪れました。

(屋久島漁協 羽生隆行組合長)「我々が望むのは安全運用。安全を心がけてやってほしい」

(九州防衛局 中辻綾太企画部長)「屋久島近くで起きた事故。お世話になっている漁協に説明すべきと思った」

九州防衛局の幹部は県庁も訪れ、オスプレイのギアの破損については「非常にまれな事例」という見方を示し、安全対策については点検や整備の頻度を増やし、警告灯が表示された際のマニュアルを見直すと説明しました。しかし…。

(九州防衛局 信太正志次長)「同種の事故を防ぐための手順を整理し追加した。詳細については運用上の理由により答えを控えざるを得ない」

詳細について答えない場面も多くみられました。

(県危機管理防災局 桑代毅彦局長)「なかなか説明いただけない部分もあったが、情報提供についても引き続き求めていきたい」

(九州防衛局 信太正志次長)「安全対策については万全なものという認識。今回改めて事故調査報告を踏まえても、その認識に変わりはない」

Q.設計や構造に問題はない?
「今回の講じる措置で事故は防げる認識」

県は九州防衛局に対し、安全対策の徹底とすみやかな情報共有を改めて要望しました。

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