連日続いている厳しい暑さ。まとまった雨も降らない中、野菜の生育や乳牛に影響が出始めています。
鹿児島県阿久根市の根深ネギの畑です。ネギは比較的、暑さや乾燥に強いとされていますが、先端が枯れ、しなびています。
阿久根市の6日の最高気温は32.4度。連日の暑さに加え、九州南部が梅雨明けした先月17日以降、阿久根市で雨が観測されたのは4日間だけです。
(農家)「けさ来てびっくり、真っ白になっていたから。雨が降ってくれたらいい。この日差しと、ちょっと温度が下がらないと」
近くのオクラ畑でも…。農家の新留勉さんはオクラを栽培していますが、土はカラカラ。水分が不足し、さやが大きく曲がっているものもあります。
新留さんは週に2回ほど、畑に3.5トンの水やりをしていますが、土はすぐに乾いてしまうといいます。
(新留勉さん)「体にこたえる。手はかかるが価格が落ちないことを願う」
影響は乳牛にも…。出水市野田町のこちらの牛舎では、200頭の乳牛を飼育しています。猛暑の影響で、エサを食べる量が減り、搾乳の量が減っているといいます。
暑さによるストレスを減らすため、大型扇風機を回したり、スプリンクラーで暑さを軽減していますが…。
(ホナミ 今村友春場長)「夜少しでも涼しい時間に食べてもらうように工夫しているが、それでも暑くて食べられなくてエサが残ることは日々ある。とても困っている」
暑さ対策を工夫する一方、電気代の上昇でコストも増え、頭を悩ませる日々が続いています。