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「お米、なかなか手が出ないけど買わなきゃいけない」全国的なコメ不足で値上がり900円ほど高く…おかわり無料の店もびっくりの値段

MBC南日本放送 2024年8月7日 18時56分

毎日の食卓に欠かせない、米の値上がり。全国で今、米の在庫が過去25年で最も少なくなっていて、鹿児島でも小売店や飲食店に影響と不安が広がっています。

鹿児島市与次郎の「おいどん市場」です。7日、米の売り場を見ると、県内産の5キロの米は軒並み2000円以上。去年に比べ500円から900円ほど高くなっています。値上がりは6月後半から続いているといいます。

(買い物客)「なかなか手が出ないけど、買わなきゃいけないですよね。やっぱり値段を見比べてしまう」

(買い物客)「米を作る人のことを考えると、(価格が)上がるのは仕方ない。いいかなという気持ち」

背景にあるのが、全国的な米の在庫の減少です。農林水産省によりますと、6月末現在、全国のコメの在庫量は156万トン。調査が始まった1999年以来、この25年で3割減少し、最も少なくなっています。

去年の猛暑で、米の収穫が減少したためです。9月中旬になれば新米が本格的に出回りますが、それまでは米の価格がどう推移するか見通せないといいます。

(おいどん市場・与次郎館 上簗忠行館長)「新米ができるまで我慢していただいて、新しい美味しい米を食べていただきたい」

米の価格上昇。飲食店にも影響が広がっています。

(記者)「こちらの店では、ご飯のおかわり無料を続けています」

鹿児島市西千石町の飲食店「飯男(ライスマン)」です。焼き魚を中心としたランチタイムの定食のご飯は、おかわり無料。多い日には、来店した客の半分以上がおかわりし、1日7キロほどの米を炊いています。

(客)「お腹いっぱいで幸せな気分」「2杯。ありがたくて、白米が好きなので、もりもり食べている」

店では、県内外のブレンド米を5キロ単位で仕入れていて、2日後の仕入れ分から5キロあたり1000円値上げになるといいます。

(飯男 岩崎晋吾代表)「ちょっと上がりますというのはちょくちょくあったが、今回は本当にびっくりした」

米の仕入れ価格が上がり、経営に影響は出るものの、価格転嫁はせず、店の“売り”を守りたいといいます。

(飯男 岩崎晋吾代表)「うちはライスマンという名前だし、ご飯のおかわり無料は変えずにやっていこうと思う」

米の在庫不足と価格の上昇。家計や経営への影響は、しばらく続きそうです。

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