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「巨大地震注意」の情報の中で過ごすお盆休み 専門家「同規模の余震起こりうる 日頃の備えを家族で確認する機会に」

MBC南日本放送 2024年8月12日 19時52分

鹿児島県内でも震度5強を観測し、巨大地震注意を呼び掛ける南海トラフ臨時情報が出された中、最大9連休のお盆休みを迎えています。専門家は「まずは今回の日向灘沖地震の余震に注意し、身の回りや旅行先での備えを再確認してほしい」と呼びかけます。

(鹿児島大学・井村隆介准教授)
「まずは日向灘で起こった地震に対して今後の余震に備える。それがひょっとしたらもっと大きな南海トラフの巨大地震かもしれないと、ある意味で2段階に備えておかなければいけない」

今月8日に発生した日向灘を震源とする地震発生後、気象庁は「巨大地震注意」を呼びかける南海トラフ地震臨時情報を初めて発表し、地震への備えを再確認し、1週間程度の注意を呼びかけています。

自然災害を研究している鹿児島大学の井村隆介准教授は巨大地震に限らず、今回、鹿児島から近い場所で大きな地震が起きたことを念頭に、「今後、1週間程度は同規模の余震が起こりうる」と話します。

(鹿児島大学・井村隆介准教授)
「南海トラフの巨大地震に引っ張られ過ぎていて、今回の日向灘で起こった地震に対する余震や、あるいは熊本地震の場合、地震の後により大きな地震が来ている。(今回の地震に)関連した地震は南海トラフの巨大地震よりもずっと起こりやすくなってるっていうことを理解してほしい」

今の時期、各地の行楽地はにぎわいをみせています。井村准教授は、海のレジャーや沿岸地域への観光を控える必要はないものの、いざという時にすみやかな避難行動をとることができる知識や情報を事前に知っておいてほしいと話します。

(鹿児島大学・井村隆介准教授)
「強い揺れを感じた時には、近くで起こった地震なので、津波も早く来るかもしれない。遠くの高台ではなく、近くのより高いところという行動が求められるので、そういう行動をもう一度、自分の中で整理した上で楽しんでほしい」

また、お盆の帰省で家族が集まるこの時期に、避難場所やルートの確認、連絡先の共有など、日頃の備えを家族で見直す機会にしてほしいと話します。

(鹿児島大学・井村隆介准教授)
「(連休で)集まったことをきっかけに、万が一の時のことを相談しておく。里帰りのお盆の時期が終われば、おじいちゃん、おばあちゃんだけしかいないとなると、どういうふうに親が避難するのか、どういうふうに連絡を取り合うのか。(家族が)集まっている良い機会なので、きちんと家族で災害時のことを話し合っておいてほしい」

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