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障害者支援施設で職員が虐待 公費の不正請求も 鹿児島市が事業所指定を一部停止

MBC南日本放送 2024年8月20日 20時0分

鹿児島市の障害者支援施設の職員が利用者に虐待したとして、市は施設を行政処分しました。無理やり引っ張ったり、体を触る性的虐待もあったということです。

鹿児島市が今月19日付けで障害福祉サービス事業者の指定の一部停止の行政処分を行ったのは、鹿児島市郡山町の社会福祉法人八重山会が運営する入所施設「ときわの家」と通所施設「第二ときわの家」です。

市によりますと、2つの施設ではことし6月までに、職員18人から利用者20人に心理的虐待のほか、むりやり引っ張るなどの身体的虐待、体を触るなどの性的虐待が、あわせて38件確認されたということです。

施設は虐待を把握しながら職員に口止めなどを行い、市へうその報告をし、隠蔽していました。

また、実際には働いていないにも関わらず「複数の職員が働いていた」と市にうその報告をし、障害福祉サービス費およそ3200万円を不正に受け取っていました。

2012年度以降、障害者支援施設での虐待を鹿児島市が確認し、行政処分を出すのは初めてです。

八重山会は虐待や不正請求を認めた上で、北郷利美理事長は「利用者と家族に対しお詫び申し上げる。職員研修を重ね虐待防止に努める」とコメントしています。

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