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沖縄・辺野古埋め立てに奄美大島の石材活用を検討 9月にも現地調査へ国が調整 鹿児島県

MBC南日本放送 2024年8月22日 16時8分

沖縄県にあるアメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設計画で、防衛省が、沿岸の埋め立てに使う石材を奄美大島から確保するため、来月にも現地調査する方針であることが分かりました。

アメリカ軍の普天間基地について、国は名護市辺野古への移設を計画し、沿岸で埋め立て工事を進めています。

これまで埋め立てに使う土砂や石材は沖縄県内で調達していましたが、不足するおそれがあるため、県や関係者によりますと、防衛省は奄美大島から石材の調達を検討しています。

奄美大島の石材は、軟弱な地盤が広がる大浦湾側の埋め立てに使う方針で、早ければ来月にも奄美大島で現地調査を始める方向で調整しているということです。調達先や、外来生物が混入するおそれがないかなどを調べる方針です。

鹿児島県には今月19日、沖縄防衛局の職員らが訪れ、現地調査の方針を伝えたということです。

辺野古への移設を巡っては、自然環境を破壊し、基地負担の軽減にもつながらないなどとして反対の声も上がる中、奄美大島からの石材の調達を検討する動きに、塩田知事は…。

(塩田知事)「通常の取引であって、工事資材は土砂(石材)以外もあり、沖縄に搬入したら全て協力したとなるかと言えば、必ずしもそういうことではない」「法令に適切に従っていれば、(調達に)反対することではない」

塩田知事はこう述べ、反対しない考えを示しました。防衛省は早ければ来年にも奄美の石材を沖縄に搬入するとみられています。

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