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【台風情報】台風10号「本州縦断」か…28日までの雨・風シミュレーション 最大瞬間風速60m・950ヘクトパスカル“関西直撃の21号(2018年)”に似たルート 備えのポイントまとめ

MBC南日本放送 2024年8月23日 12時9分

来週直撃 本州縦断か

台風10号は23日午前9時現在、マリアナ諸島にあって時速10キロで北に進んでいます。中心気圧は985ヘクトパスカル、最大瞬間風速は45メートルです。台風10号は発達しながら北上を続け、27日(火)から28日(水)にかけて強い勢力で本州を縦断するおそれがあります。25日(日)~28日(水)の雨・風シミュレーションは画像で掲載しています。

気象庁によると、24日午前9時には強い台風に発達して北よりに進み、25日午前9時には小笠原近海に達する予想です。中心気圧は965ヘクトパスカル、最大瞬間風速は55メートルと予想されています。

27日には四国の南を中心とする予報円に達し、中心気圧は950ヘクトパスカル、最大瞬間風速は60メートルと推定されます。

台風10号は、27日から28日にかけて日本列島に上陸するおそれがあります。本州を縦断するような形で北上し、28日午前9時の予報円の中心は能登半島付近となっています。この時点で、中心気圧は975ヘクトパスカル、最大瞬間風速は45メートルと予想されています。

27日は、950ヘクトパスカル、最大瞬間風速は60メートルと予想されていて、仮にこの勢力で上陸した場合、2018年に関西を中心に甚大な被害をもたらした台風21号(950ヘクトパスカル、最大瞬間風速45メートルで上陸)に近い状況となります。

【2018年の台風28号】


2018年9月4日に非常に強い勢力で徳島県南部に上陸。4日午後には兵庫県神戸市に再上陸し、近畿地方を縦断。日本海を北上しました。四国や近畿では猛烈な風と猛烈な雨に見舞われ、関西空港では最大瞬間風速55.3メートルを観測。暴風や高潮の影響で関西国際空港では滑走路が浸水したほか、航空機や船舶の欠航、断水や停電などライフラインも被害を受けました。

台風が近づく前に早めの備えが重要です。備えのポイント

最大瞬間風速50メートルは時速200キロ近い速さになります。洗濯ばさみでも、ベランダに出しているサンダルでも時速200キロで飛ぶと“凶器”になります。ベランダや屋外の飛びやすいものは、小さなものでも屋内に入れるか固定しておきましょう。

2018年9月に四国と近畿地方を縦断した台風21号では、大阪市内のマンションの8階で、外から飛んできた建築資材でガラスが割れ、住人が亡くなりました。マンションでは雨戸がないところもありますが、養生テープを貼ることで、ガラスの飛散を防げます。

▼飛ばされやすいものは室内へ
▼カーテンを閉めたり、養生テープを貼ったりする
▼窓から離れた場所で過ごす

また、停電でポンプが使えずに断水する場合があります。停電や断水への備えです。

▼風呂に水をためておく
▼飲料水を確保しておく 
▼冷蔵庫や電気が使えなくても食べられる食料を用意しておく
▼懐中電灯やモバイルバッテリーを充電しておく

台風が離れていても風や雨が強まる場合があります。不要不急の外出を避けることも大切です。

雨・風シミュレーション25日(日)~28日(水)

25日(日)雨・風シミュレーションでは、前線の影響もあり九州から東北の広い範囲で雨が予想されています。

26日(月)雨・風シミュレーションでは、台風が次第に西よりに進み、九州や四国、近畿付近で雨雲が予想されています。台風本体の暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定になりそうです。

27日(火)雨・風シミュレーションでは、台風本体の雨と風が近畿、東海、四国、中国付近にかかる予想です。

28日(水)雨・風シミュレーションでは、未明から朝にかけて台風が日本海側に北上する予想です。近畿、北陸、東海、関東甲信に発達した雨雲が予想されています。台風の進路上では猛烈な風となりそうです。午後には東北の日本海側に進み、北日本で雨が予想されています。

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