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鹿児島市で夜の相乗りタクシー実証実験へ…AI活用で運転手不足も解消なるか?

MBC南日本放送 2024年8月23日 19時11分

タクシー業界のドライバー不足の解消と、乗車の待ち時間を減らそうと、鹿児島市が、夜間にタクシーを複数人で相乗りできるサービスの実証実験を始めることになりました。カギとなるのは、アプリとAIです。

相乗りタクシーの実証実験は23日、鹿児島市役所で開かれた公共交通のあり方などを考える会議で示されました。

相乗りタクシーとは、専用のアプリを使って目的地が近い人同士をマッチングし、タクシーに相乗りしてもらうというもので、限られた台数のタクシーを有効に使えます。

実証実験では、客の組み合わせや運行ルートはAIが自動で選定します。運賃は、人数や距離に応じて計算され、単独で乗るより抑えられます。

実証実験は10月1日からの3か月間で、夜間に鹿児島市の中心市街地から、伊敷、桜ヶ丘など人口7000人以上の団地や郊外へ向かう人が対象となります。運行台数は50台です。

一方、この実証実験に対し、バス事業者からは「利用者が減ると困るため、バスの最終便の運行後に実施してほしい」などの意見も出されました。

(鹿児島大学 名誉教授・社会行動 井上佳朗会長)「地方の公共交通はバス事業者が主要な担い手であることは変わりない、(バス事業者の)意見を聞きながら実証実験を積み重ねていきたい」

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