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台風10号、刻々と変わる進路…トラック横転するほどの“猛烈な風”予想 今後どうなる? 気象予報士解説

MBC南日本放送 2024年8月26日 18時41分

勢力を強めながら、鹿児島県内を直撃するおそれが高まっている台風10号。今後の詳しい進路、雨や風の見通しについて、鮫島予報士の解説です。

台風10号は26日午後3時の時点で、中心が名瀬からおよそ330キロ、種子島・屋久島からは400キロほどにあります。そして、強風域がまもなく喜界島に入ってくるものとみられます。

では、この先の進路を見てみましょう。27日にかけては西寄りに進みますが、次第に北に進路を変える予想です。

種子島・屋久島や県本土に最接近する28日は、中心気圧が950ヘクトパスカルで非常に強い勢力まで発達する見込みです。一番発達した頃に種子島・屋久島や県本土に最接近する予想となっています。

また今回の台風の特徴として、このように進路を変えますので、スピードが遅くなり、影響が県内で長引くと考えられます。

では、雨の予想を見てみましょう。台風本体の雨雲は西寄りに進んでいきます。ただ、そのスピードは、かなりゆっくりです。そして奄美大島付近に近づいた頃、こちらだけでなく、県本土の大隅地方でも雨脚が強まってきそうです。

その後、これから先は次第に北に進路を変える予想です。十島村付近に進み、県内に大雨をもたらしながら、さらに北上を進めます。そして東シナ海に進み、甑島付近に中心が予想されています。

こちらに風の予想を加えてみますと、台風中心の東側というのは雨や風が強まる傾向があります。東側に種子島・屋久島や県本土が当たりますので、風、そして雨の影響が大きくなるかもしれません。

それでは、27日の最大瞬間風速を見てみましょう。九州南部では最大で30メートル、奄美でも45メートルと、落下する看板があったり、走行するトラックが横転するという程の猛烈な風が予想されています。

そして波ですが、奄美地方では9メートルと猛烈なしけが予想されています。

では、最接近のタイミングなどを見てみましょう。まもなく奄美地方の北部や種子島・屋久島では強風域に入ってきそうです。そして、27日午前中にも県内全域が強風域に入る見通しですので、対策など早め早めにお願いします。

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