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台風10号 速度落とし奄美付近に 猛烈な風・しけ、「24時間で500ミリ」記録的な大雨のおそれ 鹿児島(午前7時)

MBC南日本放送 2024年8月27日 7時10分

強い台風10号は、鹿児島県奄美市の東の海上を発達しながら北寄りに進んでいます。現在、奄美、種子島・屋久島地方のほとんどが風速15メートル以上の強風域に入っています。暴風・うねりを伴った高波・土砂災害に厳重な警戒が必要です。

【29日に非常に強い勢力まで発達か】
気象庁によりますと、強い台風10号は、奄美市の東およそ150キロの海上にあって、暴風域を伴いながら、時速10キロの速さで西北西へ進んでいます。

中心の気圧は960ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は40メートル、最大瞬間風速は60メートルです。台風は29日に、非常に強い勢力まで発達する見込みです。

現在、奄美地方と種子島・屋久島地方のほとんどが風速15メートル以上の強風域に入っています。

【台風接近のタイミング】
今後、台風が最も接近するタイミングは、
▼奄美南部が27日夜遅く、
▼奄美北部が28日未明、
▼十島村が28日昼すぎ、
▼薩摩、大隅、種子島・屋久島は28日から30日ごろの見込みです。

【一部の住宅が倒壊するおそれも】
27日から29日にかけて予想される最大風速は、
▼奄美北部、十島村、種子島・屋久島で40メートル、
▼奄美南部で25メートル、
▼薩摩、大隅で30メートルです。
一部の住家が倒壊するおそれもある猛烈な風が予想されています。

【24時間で500ミリ 記録的な大雨のおそれ】
また、台風の影響で県内は大気の状態が非常に不安定となり、29日ごろにかけて大雨となるおそれもあります。

28日朝までの24時間に予想される雨量は、いずれも多いところで、
▼奄美で300ミリ、
▼種子島・屋久島で200ミリ、
▼大隅で180ミリ、
▼薩摩で100ミリ。
その後、29日朝までの24時間で、
▼種子島・屋久島で500ミリ、
▼十島村、薩摩、大隅で400ミリ、
▼奄美北部で200ミリ、
▼奄美南部で150ミリ。
さらに、30日朝までの24時間に、
▼薩摩、大隅で500ミリ、
▼種子島・屋久島で120ミリ、
▼奄美北部、十島村で100ミリ、
▼奄美南部で50ミリの予想です。

台風の動きが遅いため、総雨量はさらに増えるおそれがあります。

【最大10mの猛烈なしけに】
また、県内はすでに、うねりを伴った大しけとなっているところがあります。奄美地方の沿岸で27日昼すぎから、薩摩、大隅、種子島・屋久島地方で28日朝から、うねりを伴った最大10メートルの猛烈なしけとなる見込みです。

暴風・うねりを伴った高波・土砂災害に厳重な警戒が必要です。

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