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非常に強い台風10号 奄美地方「線状降水帯」のおそれ(27日夜~28日午後) 鹿児島(午後2時現在)

MBC南日本放送 2024年8月27日 13時52分

非常に強い台風10号は、鹿児島県奄美市の東の海上をゆっくりと西寄りに進んでいます。27日午後2時現在、喜界島と奄美大島の一部が風速25メートル以上の暴風域に入っています。

なお、台風により大気の状態が非常に不安定となっていて、奄美地方では27日夜から28日午後にかけて線状降水帯が発生し、大雨災害の危険度が急激に高まるおそれがあります。

気象庁によりますと、非常に強い台風10号は、奄美市の東およそ90キロの海上にあって、暴風域を伴いながら、ゆっくりと西北西に進んでいるとみられます。中心気圧は950ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートルです。

現在、喜界島と奄美大島の一部が風速25メートル以上の暴風域に、奄美地方と種子島・屋久島地方のほとんどと、大隅地方の一部が風速15メートル以上の強風域に入っているとみられます。

27日これまでに最大瞬間風速を喜界島で35.5メートル、奄美市名瀬で26.8メートル観測しています。

【台風接近のタイミング】

今後、台風が最も接近するタイミングは、▼奄美南部が27日夜遅く、▼奄美北部が28日未明、▼十島村が28日昼すぎ、▼薩摩、大隅、種子島・屋久島地方は29日から30日ごろの見込みです。

【一部の住宅が倒壊するおそれも】

27日から29日にかけて予想される最大風速は、▼奄美北部と十島村で50メートル、▼薩摩、大隅、種子島・屋久島で45メートル、▼奄美南部で25メートルと、一部の住家が倒壊するおそれもある猛烈な風が予想されています。

【奄美地方「線状降水帯」のおそれ】

また、台風の影響で県内は大気の状態が非常に不安定となり、奄美地方では、27日夜から28日午後にかけて「線状降水帯」が発生し、大雨災害の危険度が急激に高まるおそれがあります。

28日昼までの24時間に予想される雨量は、いずれも多いところで、▼奄美北部で400ミリ、▼奄美南部、十島村、種子島・屋久島で300ミリ、▼大隅で180ミリ、▼薩摩で150ミリ。

その後、29日昼までの24時間で、▼種子島・屋久島で500ミリ、▼十島村、薩摩、大隅で400ミリ、▼奄美北部と奄美南部で200ミリ。

さらに、30日昼までの24時間に、▼薩摩、大隅で500ミリ、▼種子島・屋久島で120ミリ、▼奄美北部、奄美南部、十島村で100ミリの予想です。
台風の動きが遅いため、総雨量はさらに増えるおそれがあります。

【最大10mの猛烈なしけに】

また、県内はすでに、うねりを伴った大しけとなっているところがあります。奄美地方の沿岸で27日昼過ぎから、薩摩、大隅、種子島・屋久島地方で28日朝から、うねりを伴った最大10メートルの猛烈なしけとなる見込みです。

暴風・うねりを伴った高波・土砂災害に厳重な警戒が必要です。

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