非常に強い台風10号は奄美地方の一部を暴風域に巻き込みながら西寄りに進んでいます。
奄美地方はすでに雨風が強まっていて、早いところでは27日夜にも最接近する見込みです。27日夜から28日午後にかけては線状降水帯が発生し、大雨災害の危険度が急激に高まるおそれがあり、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要です。
奄美市は27日午前、市内全域の2万3741世帯4万2674人を対象に、避難指示を出しました。
なお、福岡管区気象台と九州地方整備局はさきほど会見を開き、台風への警戒をもう一段高めるよう呼びかけました。
(福岡管区気象台)
「台風の動きが遅く長い時間暴風や大雨の影響をうけるおそれ。警戒が必要な地域では不要不急の外出を控えて」
現在、奄美地方北部の一部が風速25メートル以上の暴風域に入っていて、喜界島では27日これまでに最大瞬間風速35.5メートルを観測しました。島には船の入港が3日なく、スーパーからはパンや冷凍食品などが陳列棚からなくなっていました。
同様の光景は奄美市でも。市内のスーパーでは船が欠航しているため、乳製品などの食料品が品薄になっています。
(客)
「乳製品を買いにきたがもうない。久しぶりの台風なのでびっくりだがどうにかつないでいこうと思う」
また、強風域に入っている種子島の直売所でも野菜の入荷が滞っていて、不安の声が聞かれました。
(店員)
「農産物を販売しているが影響が不安」