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台風10号 喜界島で最大瞬間風速40メートル超 県内全域で「線状降水帯」おそれ(27日夜~28日夜)鹿児島(午後7時)

MBC南日本放送 2024年8月27日 19時16分

非常に強い台風10号は、鹿児島県奄美市の東の海上をゆっくりと北寄りに進んでいます。27日午後5時現在、喜界島と奄美大島の一部が風速25メートル以上の暴風域に入っています。

なお、大気の状態が非常に不安定となっていて、県内全域で27日夜から28日夜にかけて線状降水帯が発生し、大雨災害の危険度が急激に高まるおそれがあります。

気象庁によりますと、非常に強い台風10号は、奄美市の東北東およそ90キロの海上にあって、暴風域を伴いながら、ゆっくりと北西に進んでいるとみられます。

中心気圧は950ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートルです。

現在、喜界島と奄美大島の一部が風速25メートル以上の暴風域に、奄美地方と種子島・屋久島地方のほとんどと、県本土の一部が風速15メートル以上の強風域に入っているとみられます。

27日午後7時までの最大瞬間風速は、喜界島で42.7メートルと8月の観測史上最大の風を観測したほか、奄美市笠利で28.8メートル、奄美市名瀬で27.5メートルを観測しました。

【台風接近のタイミング】

今後、台風が最も接近するタイミングは、▼奄美北部と南部が27日夜遅く、▼十島村が28日昼すぎ、▼薩摩、大隅、種子島・屋久島地方は29日の見込みです。

【一部の住宅が倒壊するおそれも】

27日から29日にかけて予想される最大風速は、▼奄美北部と十島村で50メートル、▼種子島・屋久島で45メートル、▼薩摩、大隅で40メートル、▼奄美南部で25メートルと、一部の住家が倒壊するおそれもある猛烈な風が予想されています。

【県内「線状降水帯」発生のおそれ】

また、台風の影響で県内は大気の状態が非常に不安定となり、県内全域で27日夜から28日夜にかけて「線状降水帯」が発生し、大雨災害の危険度が急激に高まるおそれがあります。

28日に予想される1時間雨量は、▼薩摩、大隅、種子島・屋久島で奄美北部、十島村で60ミリの滝のような雨、▼奄美南部で40ミリです。

28日夕方までの24時間に予想される雨量は、いずれも多いところで、▼奄美北部で400ミリ、▼十島村、種子島・屋久島で300ミリ、▼奄美南部、大隅で200ミリ、▼薩摩で150ミリ。

その後、29日夕方までの24時間で、▼薩摩、大隅、種子島・屋久島で500ミリ、▼十島村、300ミリ、▼奄美北部と奄美南部で100ミリ。

さらに、30日夕方までの24時間に▼薩摩400ミリ、▼大隅300ミリ、▼種子島・屋久島で100ミリ▼奄美地方では30ミリ~50ミリの予想です。
台風の動きが遅いため、総雨量はさらに増えるおそれがあります。

【最大10mの猛烈なしけに】

また、県内はすでに、うねりを伴った大しけとなっているところがあり、29日にかけては県内の海上では最大10メートル以上の猛烈なしけとなる見込みです。

暴風・うねりを伴った高波・土砂災害・低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要です。

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