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台風10号 熊本に北上 総雨量500ミリ超も土砂災害に厳重警戒(正午推定)  

MBC南日本放送 2024年8月29日 12時25分

強い台風10号は29日午前8時ごろ薩摩川内市付近に上陸し、その後、熊本を北上し、鹿児島を離れつつあります。

県本土の広い範囲が風速25メートル以上の暴風域に入っています。総雨量が500ミリを超えたところもあり、薩摩、大隅、種子島・屋久島地方の大半でひきつづき土砂災害などに厳重な警戒が必要です。

強い台風10号は、29日正午には熊本県八代市付近にあって、1時間におよそ15キロの速さで北へ進んでいると推定されます。中心気圧は965ヘクトパスカル中心付近の最大風速は40メートル、最大瞬間風速は55メートルです。

現在、薩摩、大隅地方の広い範囲が風速25メートル以上の暴風域に入っています。大隅地方では、降り始めからの総雨量が500ミリを超えている所があり、薩摩、大隅、種子島・屋久島地方の広い範囲で土砂災害の危険度が高まっています。

台風は強い勢力を維持したまま九州を北上する見込みです。
薩摩、大隅、種子島・屋久島地方では台風周辺や本体の暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となっており、30日昼過ぎにかけて局地的に非常に激しい雨が降り、台風の動きが遅いため、総雨量がさらに多くなるおそれがあります。また竜巻などの激しい突風のおそれもあります。

29日、最大瞬間風速は枕崎市で51.5メートル西之表市で42.1メートル、鹿児島市で38.8メートル、南さつま市で観測史上最大の37.3メートルを観測しています。

29日午前7時20分までに出水市では時間雨量88ミリの猛烈な雨を、午前7時までに阿久根市では78ミリの非常に激しい雨を観測しています。26日の降り始めからの総雨量は錦江町で584ミリ肝付町で571.5ミリ南大隅町で462.5ミリ鹿屋市で409ミリです。

このあと30日昼までに予想される24時間雨量は多い所で、薩摩地方で200ミリ、大隅地方で150ミリ、種子島・屋久島地方で100ミリです。

県内に出されていた特別警報はすべて解除されました。

現在、警戒レベル4相当の土砂災害警戒情報が伊佐市、鹿児島市、鹿屋市、枕崎市、阿久根市、出水市、西之表市、薩摩川内市、日置市、霧島市、いちき串木野市、南さつま市、南九州市、姶良市、三島村、さつま町、大崎町、東串良町、錦江町、南大隅町、肝付町、中種子町、屋久島町に出されています。

気象庁は土砂災害に厳重な警戒を呼びかけるとともに暴風や、波浪、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒を呼びかけています。
 

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