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台風10号 九州を縦断 総雨量600ミリに迫る 引き続き土砂災害に厳重警戒(午後22時推定)  

MBC南日本放送 2024年8月30日 0時16分

台風10号は29日午前8時ごろ薩摩川内市付近に上陸し、その後、長崎県を北上し、鹿児島を離れつつあります。県北部が依然、風速25メートル以上の暴風域に入っています。総雨量が600ミリに迫るところもあり、薩摩、大隅、種子島・屋久島地方の大半でひきつづき土砂災害などに厳重な警戒が必要です。

台風10号は、29日午後10時には長崎県島原市付近にあって、1時間におよそ15キロのゆっくりした速さで北北東へ進んでいると推定されます。中心気圧は990ヘクトパスカル中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は40メートルです。

現在、県北部が風速25メートル以上の暴風域に入っています。大隅地方では、降り始めからの総雨量が600ミリに迫る所があり、薩摩、大隅、種子島・屋久島地方の広い範囲で土砂災害の危険度が高まっています。

台風は30日にかけて九州を横断する見込みです。薩摩、大隅、種子島・屋久島地方では、これまでの大雨で地盤がゆるんだ所があります。台風周辺や本体の暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となっており、30日昼前にかけて局地的に非常に激しい雨が降り、土砂災害の危険度が高まるおそれがあります。また落雷や竜巻などの激しい突風のおそれもあります。

29日、最大瞬間風速は枕崎市で51.5メートル西之表市で42.1メートル、鹿児島市で38.8メートル、南さつま市で観測史上最大の37.3メートルを観測しています。
29日午前7時20分までに出水市では時間雨量88ミリの猛烈な雨を、午前7時までに阿久根市では78ミリの非常に激しい雨を観測しています。26日の降り始めからの総雨量は錦江町で589ミリ肝付町で578.5ミリ南大隅町で463ミリ鹿屋市で420ミリです。

このあと31日午前0時までに予想される24時間雨量は多い所で、薩摩地方で150ミリ、大隅地方で150ミリ、種子島・屋久島地方で70ミリです。

県内に出されていた特別警報はすべて解除されました。

現在、警戒レベル4相当の土砂災害警戒情報が、鹿児島市、阿久根市、出水市、薩摩川内市、日置市、霧島市、いちき串木野市、南さつま市、南九州市、伊佐市、姶良市、さつま町に出されています。

気象庁は土砂災害に厳重な警戒を呼びかけるとともに暴風や、波浪、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒を呼びかけています。

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