熱帯低気圧が関東の東へ その後９月２日ごろにかけて大雨おそれ続く
関東甲信地方では、伊豆諸島付近の熱帯低気圧や太平洋高気圧の縁をまわる暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、大気の状態が非常に不安定となっています。
関東地方南部を中心に記録的な大雨となって土砂災害や洪水災害の危険度が高まっている地域があります。関東～東海の雨雲シミュレーションは画像で掲載しています。
熱帯低気圧は、３０日夜には関東の東海上を北上し、関東甲信地方は、熱帯低気圧や太平洋高気圧の縁をまわる暖かく湿った空気が流れ込み、３１日にかけて大気の非常に不安定な状態が続くとみられます。
その後も、太平洋高気圧の縁をまわる暖かく湿った空気が流れ込み総雨量がさらに多くなるため、９月２日頃にかけて大雨となるおそれがあります。
［雨の実況］
神奈川県の小田原では、３０日１５時現在２４時間降水量が３１８．５ミリとなって観測史上１位を更新しています。
降り始め（２９日０６時）から３０日１５時までの降水量（アメダスによる速報値）
▼栃木県 奥日光中禅寺湖畔 １４５．５ミリ
▼群馬県 高崎市榛名山 １４７．５ミリ
▼埼玉県 所沢 ２６７．０ミリ
▼茨城県 高萩市大能 １１４．５ミリ
▼千葉県 我孫子 １０１．５ミリ
▼東京都 八王子市元本郷町 ３５８．０ミリ
世田谷区岡本 ２１９．５ミリ
▼神奈川県 小田原 ４０５．５ミリ
▼山梨県 山中湖村 ２７０．５ミリ
雨の予想
関東甲信地方では、３１日にかけて、雷を伴った激しい雨の降る所がある見込みです。
▼３０日に予想される１時間降水量
関東地方北部 ３０ミリ
関東地方南部 ４０ミリ
甲信地方 ４０ミリ
伊豆諸島 ３０ミリ
▼３１日に予想される１時間降水量
関東地方北部 ４０ミリ
関東地方南部 ４０ミリ
甲信地方 ４０ミリ
伊豆諸島 ３０ミリ
▼３０日１８時から３１日１８時までに予想される２４時間降水量
関東地方北部 １２０ミリ
関東地方南部 １５０ミリ
甲信地方 １５０ミリ
伊豆諸島 １００ミリ
▼その後、３１日１８時から９月１日１８時までに予想される２４時間降水量
関東地方北部 １２０ミリ
関東地方南部 １５０ミリ
甲信地方 ２００ミリ
伊豆諸島 １２０ミリ
▼１日１８時から２日１８時までに予想される２４時間降水量、
関東地方北部 １２０ミリ
関東地方南部 １５０ミリ
甲信地方 ２００ミリ
伊豆諸島 １２０ミリ
［防災事項］
関東甲信地方では、３１日明け方にかけて土砂災害に厳重に警戒してください。その後、３１日夜遅くにかけて土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒・注意してください。落雷、竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。
ひょうが降るおそれもあり、農作物や農業施設の管理にも注意してください。
関東～東海の雨雲シミュレーション ３０日午後６時～３１日午前１時