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「こんなに長いのは初めて」停電28市町村約7万2000戸で続く 完全復旧のめど立たず 鹿児島で台風10号のつめ跡

MBC南日本放送 2024年8月30日 20時9分

台風10号の影響で、県内では現在も、広い範囲で停電が続いています。

30日も停電が続いている鹿児島市星ヶ峯では、電気やエアコンが使えない薄暗い家の中で過ごす家族がいました。

(住民)
「こんなに長く停電するのは初めて」
「子どもたちはおむつをメインで使って、トイレを使わないようにしている」

九州電力によりますと、台風10号の影響で県内では一時、最大35市町村の22万戸以上が停電。30日の午後5時時点で28の市町村7万1770戸と県全体の7.2%で停電が続いています。

市町村ごとの停電戸数の地図です。紫が5000戸以上、赤が1000戸以上、黄色がそれ以下です。南さつま市がおよそ1万400戸、南九州市がおよそ8300戸と多くなっています。

続いて、市町村ごとの停電率です。紫が50パーセント以上、赤が20パーセント以上、黄色がそれ以下で、枕崎市が57.5パーセント、錦江町が56.1パーセントと多くなっています。

復旧の見込みは屋久島が30日夜はじめごろ種子島が30日夜遅く、伊佐市が31日昼すぎ、指宿市と喜界島が31日夜遅くで、そのほかの市町村では復旧のめどは立っていないということです。

九州電力は電線が切れて垂れ下がったり電柱が折れていた場合は、触らずに最寄りの九州電力送配電まで連絡するよう呼びかけています。

十管本部によりますと、30日午前10時半に島全体が停電している、悪石島、中之島、口之島に九州電力の復旧作業員3人が鹿児島港から巡視船こしきで出航したということです。

十管本部と九州電力の協定に基づくもので初めての対応ということです。なお、十島村とでは午後5時現在、およそ4割にあたる380戸で停電が続いています。

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