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鹿児島東西道路・本格的な掘進始まる 貫通時期は来年夏~秋へ遅れる見通し

MBC南日本放送 2024年9月10日 19時25分

国が鹿児島市中心部で整備を進める「鹿児島東西道路」の工事で、地下トンネルを本格的に掘り進める作業が始まりました。貫通時期は早くて来年の夏で、当初より遅れる見通しです。

鹿児島東西道路は、鹿児島市中心部の渋滞を緩和するため、国が1188億円をかけて整備を進めています。

鹿児島インターから甲南高校前までの3.4キロの区間で計画され、武岡トンネルと中心市街地の間の2.3キロは地下トンネルで、去年11月から初期の掘削工事が行われてきました。

今月、土砂を搬出するベルトコンベアの設置などトンネルを掘削するための設備の準備が完了し、9日から本格的に掘り進める作業が始まりました。

(記者)「こちらがトンネルの先端部分。1分間に20ミリのスピードで着実に確実に前に進められています」

筒状の掘削機「シールドマシン」の前進速度は、これまでの倍となる1分間に20ミリで、1日9メートルから10メートル掘り進めます。去年11月の掘削開始から進んだ距離は182メートルと、全体のおよそ8%となっています。

今後、JRの線路下などを掘削するため、より慎重に作業を進める必要があるとして、トンネルの貫通時期は当初、来年5月ごろでしたが、早くて来年の夏にずれ込む見通しです。

(大成・大豊JV鹿児島東西道路シールド作業所 常田和哉現場代理人)「当初の予定より少し遅れるが、今回で設備がすべて整ったので、順調に進んでいくような形で施工を計画していきたい」

(鹿児島国道事務所 龍博文副所長)「到達に向けてまずは安全第一で、かつ周辺環境に十分配慮しながら工事を進めていきたい」

トンネルの貫通後も非常駐車帯や避難路などを整備する必要があり、鹿児島東西道路の完成時期は未定です。

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