大型の台風14号は、あす18日夜のはじめごろ、奄美地方に最も接近する見込みです。奄美大島では備えが進む一方、暮らしや交通に影響が広がっています。
17日、奄美大島・龍郷町の海岸の様子です。次第に波が高くなり、白波が立っていました。
大型の台風14号は、日本の南にあって、1時間におよそ45キロの速さで北西へ進んでいます。予報円の中心付近を進んだ場合、奄美地方には18日夜のはじめごろに最も接近する見込みです。
18日は30メートルの最大瞬間風速と、うねりを伴った最大7メートルの大しけが予想されています。
奄美市笠利町では、これまでの台風で飛ばされた屋根の修理が終わらない中、台風14号の接近に住民が不安を募らせていました。
(住民)「台風が来るから大工さんが(修理を)中止している。また台風が来るから心配」
相次ぐ台風の接近で、漁港では、今の時期はアオダイやハマダイのシーズンですが、8月末の台風10号の接近前に漁船を陸揚げしたまま、一度も漁ができていない船もありました。
生活への影響も広がっています。龍郷町のスーパーでは、パンや野菜を中心にすでに品薄になりはじめていました。
(客)「全然野菜がない。揃えたかった物がない。暑さ対策もしたほうがいいと思う」
「また台風が来るのかしらという感じ」
18日以降、欠航を決めたフェリーもある中、品薄の状態はしばらく続く見込みです。
海の便の運航状況です。海の便は17日、奄美航路の一部が欠航しました。
18日は奄美・沖縄航路の「フェリー波之上」の那覇発・上り便、「フェリーきかい」の沖永良部島発・上り便、種子・屋久航路の「フェリーはいびすかす」の午後発の便。
19日は「クイーンコーラルプラス」の那覇発・上り便と、「フェリーはいびすかす」の午前発の便がすでに欠航を決めています。
空の便は18日、奄美と鹿児島県内の離島・沖縄を結ぶ5便の欠航が決まっています。