台風14号の接近に伴い、奄美地方の北部と南部が風速15メートル以上の強風域に入りました。このあと18日夜遅くにも奄美地方に最も接近する見込みです。奄美地方や種子島・屋久島地方では19日朝にかけて、うねりを伴った高波に警戒が必要です。
【奄美地方北部・南部が強風域に】
台風14号は、18日午後3時には与論島の南東およそ420キロの海上にあって、1時間に40キロの速さで西北西に進んでいます。中心気圧は992ヘクトパスカル、最大風速は23メートル、最大瞬間風速は35メートルです。
台風の接近に伴い、奄美地方の北部と南部が風速15メートル以上の強風域に入りました。台風が予報円の中心を進んだ場合、18日夜遅くに奄美地方に最も接近する見込みです。
【非常に強い風の予想】
18日午後5時までに観測した最大瞬間風速は瀬戸内町古仁屋で22.8メートル、伊仙町で21.1メートル、沖永良部で20.6メートルです。
19日までに予想される最大瞬間風速は、▼奄美地方で30メートル、▼種子島・屋久島地方で25メートルです。
【高波に警戒・大潮に注意】
奄美地方と種子島屋久島地方は、うねりを伴い大しけとなる見込みです。なお、奄美地方では大潮の時期と台風の影響が重なり、20日にかけて潮位が高まるおそれがあります。18日の満潮時刻は、名瀬港が午後7時22分、小湊港が午後6時55分です。
19日にかけて予想される波の高さは、うねりを伴い▼奄美地方で7メートル、▼種子島・屋久島地方で6メートル、▼大隅地方で5メートル、▼薩摩地方で4メートルです。
【雨の予想】
台風由来の暖かく湿った空気の流れ込みにより、大気の状態が不安定となり大雨となるおそれがあります。
18日に予想される時間雨量は多い所で、奄美地方で40ミリ、種子島・屋久島地方で30ミリです。19日夕方までに予想される24時間雨量は多い所で、奄美地方と種子島・屋久島地方で120ミリです。
気象庁はうねりを伴った高波に警戒を呼びかけるとともに、強風、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水、落雷、竜巻などの激しい突風、高潮に注意を呼びかけています。