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女性職員の事務服「まだ着用?」「廃止すべき」の声も 鹿児島市が出した答えは…

MBC南日本放送 2024年9月18日 19時12分

鹿児島市では女性職員の一部が、専用の事務服を身に着けています。なぜ女性職員に事務服が必要なのか?18日の市議会で「廃止すべきではないか」との市議の質問に、鹿児島市の見解は?

(立憲社民 向江香穂理市議)「事務服は、視察に来た他都市の人からまだ着用しているのかとびっくりされる。着用に抵抗があるといった声をいただく、現在着用は女性だけ」

18日の市議会で市議が問題に挙げた、女性職員の事務服。事務服を巡っては今から18年前…。

(記者・18年前)「住民票や戸籍などを取る市民課の窓口です。多くの事務職員が紺色のベストを着ているのが分かります」

鹿児島市は男性職員にカッターシャツとブレザー、女性にベストとスカートを貸与してきましたが、着用率の低さとコスト削減から、2005年度で廃止になりました。

しかし、市によりますと、その後、貸与の継続を希望した女性職員がいたことから、2010年度に一部復活しました。鹿児島市では現在、秘書課と議会事務局の女性職員あわせて15人が着用しています。

ただ、事務服を巡っては、2007年の男女雇用機会均等法の改正をきっかけに、「女性だけに支給する合理的な理由がない」として、廃止の動きが相次ぎました。一方、鹿児島市は継続の理由について、「来客が多く、服装も気を遣う必要がある職場で、職員自身で服を準備する負担も生じるため」としています。

MBCの取材では、九州の県庁所在地で女性職員に事務服を貸与しているのは、鹿児島市、佐賀市、大分市だけです。

こうした中、今年8月に市が行ったアンケート調査で、6割を超える女性職員が事務服について「不要」「どちらかと言えば不要」と答えたということです。

事務服はこれからも必要なのか?18日の市議会で…

(立憲社民 向江香穂理市議)「女子事務服は廃止すべきではないかと考えるが、当局の見解を」

(鹿児島市の担当者)「アンケート結果等を踏まえ、夏服着用期間が終了する10月末で廃止したい」

市は今年10月末で、事務服を廃止する方針を示しました。

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