先月の台風10号の影響で屋久島では、樹齢3000年の弥生杉が倒れました。観光客が多く訪れる白谷雲水峡も被害が出ていて、きょう20日、24日ぶりに一部のエリアに入れるようになりました。
白谷雲水狭は台風10号の影響で、人気スポットの弥生杉が倒れる被害が出たほか、道路の通行止めやエリア内の倒木や土砂崩れで、立ち入ることができなくなっていました。
(記者)「屋久島の人気スポット、白谷雲水峡です。24日ぶりに一部のエリアが入場可能となりました。」
一般に開放されたのは安全が確認できた入口から10分ほどの飛龍橋までです。
(滋賀県からの観光客)
「楽しみ。ハイキングコースも閉鎖されているのはすごく残念だけど、せっかくだから」
「少しでも来たかった」
台風による被害で、ツアーガイドにも影響が出ています。
(ネイティブビジョン代表 大野睦さん)「9月の頭に初めて状況が明らかになって、(復旧)作業が進む前の段階での取り消しがもとに戻らない」
ニュースなどで屋久島の台風被害が知られるようになるとキャンセルが相次いだということです。
白谷雲水峡などを管理する協議会によりますと、台風で倒れた弥生杉などを巡るコースは、周辺の道が復旧できていないため閉鎖されています。
一方、宮之浦岳を望む絶景ポイントとして知られる太鼓岩や人気の「苔むす森」をまわるコースは、地元のガイドたちが迂回路を整備したことから、21日から通ることができます。また、縄文杉コースは登山道のトイレが使用できない状態ですが、登山は可能です。
宮之浦岳への登山は、最短コースの淀川登山口が使えない状態ですが、縄文杉コースを通るなどしての登山は可能です。