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再び結論出ず…衆院選鹿児島2区・自民公認候補なぜまとまらない?背景に何が? 記者解説

MBC南日本放送 2024年10月7日 20時2分

衆院選・鹿児島2区の自民党公認推薦を巡り、異例の事態となっています。ここからは取材している記者とお伝えします。

(キャスター)党本部への公認推薦の申請期限は7日正午まででしたが、なぜ議論がまとまらなかったのでしょうか?

(記者)公認を巡る問題は、前回2021の衆院選に端を発します。VTRインサート当時、2区の党公認候補だった金子万寿夫さんが4期目を目指しましたが、前の知事で無所属の三反園訓さんに敗れ、おととし、政界引退を決めました。

敗れた金子さんの後任として名前が挙がったのが、今回、2区で立候補を予定している衆議院・比例九州選出の保岡宏武さんと、自民党入りを目指している現職の三反園訓さんでした。

去年2月、自民党県連は保岡さんを2区の支部長に決めました。慣例では、支部長が公認を受けるはずですが、三反園さんの知事時代から距離が近い一部の県議から異論が出ました。

これを受けて、森山裕県連会長は2区の公認候補について、次のような認識を示しました。

(自民党県連 森山裕会長)「公認候補については解散になった直後、県連の意向を聞いて決めるというのがルール。いま支部長だから、次の選挙で公認(候補)になれるかどうかは定かではない」

(記者)つまり、支部長が公認を受ける「慣例の通りになるとは限らない」と強調したわけです。

(キャスター)ただ、三反園さんは無所属で、自民党に入党していません。自民党との関係はどうなっているんでしょうか?

(記者)三反園さんは去年2月、衆議院内の会派「自民党・無所属の会」に入りました。無所属ですが、自民党と活動を共にしている上、2区の現職議員であることから、一部の県議からは三反園さんを推す声もあります。

また、三反園さんの選挙の強さを評価する県議もいて、2016年の知事選でも前回の衆院選でも現職を破っています。この点について、自民党県連の吉留厚宏幹事長も強調しました。

(自民党県連 吉留厚宏幹事長)「政権選択選挙なので、議席を必ず取らないといけない。慎重に協議している」

(キャスター)選挙戦で確実に当選できるかが、公認推薦の鍵になるということですね。

(記者)そうですね。保岡さんと三反園さんは先週、南九州市であった新庁舎建設のイベントで並んで座っていました。しかし、ほとんど目を合わさず、緊張感が伝わってきました。

県農民政治連盟など自民党の友好団体も2区だけ推薦を決めきれずにいます。解散総選挙が迫る中、自民党の2区の公認推薦の行方が、どうなるか注目されます。

鹿児島2区は2人のほかに、共産党・新人の松崎真琴さん、日本維新・新人の辻健太郎さん、参政党・新人の矢竹ゆかりさんが立候補を予定しています。

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