大島紬の後継者育成を目的に、県外の学生や社会人を対象としたインターンシップ=就業体験が龍郷町で開かれています。
大島紬は鹿児島県を代表する伝統工芸品で、先に染めた絹100%の糸を手織りします。
7日から始まったインターンシップは県が開いたもので、全国から選考された5人が参加しています。初日の7日は、大島紬の代表的な図柄にハブのうろこを表現した「龍郷柄」や、幾何学模様の「秋名バラ」などがあることを学びました。
(兵庫の大学生・21歳)「白いものがあったりとか色を入れられたりとか、デザインもたくさん見て、やれることがまだまだ多そうな分野だなと」
(東京のサービス業・35歳)「一生をかけて何か仕事をしたいという思いもあったので、技術をどんどん高めていくという意味でも、すごくやりがいのある場所ではないかと思って応募した」
奄美群島でつくられる大島紬は、最盛期の1970年代には年間およそ30万反でしたが、去年は100分の1以下まで減少しています。職人の数も10年前の1000人から半減していて、後継者育成が課題です。
(前田紬工芸 前田圭祐専務)「この中から後継者になって、ゆくゆくは指導者が育っていければいいなと思って募集させてもらった」
インターンシップはあさって9日まで続きます。