エンジン関連のトラブルでフェリー屋久島2は、今月5日から欠航していますが、この影響で、屋久島では島民生活に影響が出始めています。
運航会社の折田汽船によりますと、フェリー屋久島2は定期点検でエンジン関連の部品に不具合が見つかり、今月5日から欠航しています。就航から30年以上が経っており、新たな部品の調達が難しく、運航再開のめどが立っていません。
フェリー屋久島2は、鹿児島と屋久島を1日1往復し、客や車両のほか生活物資を入れたコンテナも運んでおり、欠航が長引くことで、漁業者からは鮮魚の出荷への影響を心配する声が聞かれました。
(屋久島漁協 鮫島洋一参事)「必然的に漁を休んでもらうとか、水揚げに影響してくる。生魚だから、日にちをおきたくない」
一方、花や青果などを扱う島内のスーパーからは、取引先への配送が滞ることへの不安も…。
(たなか屋 田中繁治社長)「学校給食とか病院、老人ホーム、保育園。すべて納品は困る。台風は予測できるけど、今回は全然分からない」
別の会社の物資運搬船が今月15日以降、週3回、物資の輸送を請け負う予定ですが、雑貨は運ぶものの、賞味期限のある商品は取り扱わない可能性があり、今後の島民生活への影響は見通せない状況です。