衆院選は15日の公示を前に、立候補予定者の動きが活発化しています。鹿児島県内全4選挙区の動きを取材しました。
鹿児島3区
鹿児島3区は北薩・西薩と伊佐・姶良地域です。
前回と同じ顔ぶれで、立憲民主党・鹿児島3区前職の野間健さんと、自民党・比例九州前職の小里泰弘さんが立候補を予定しています。
薩摩川内市で開かれた市制20周年の式典には、来賓として2人が壇上で並び、選挙戦を前に緊張感を見せました。
野間さんは前回、小里さんを破り、3期目となる返り咲きの当選を果たしました。「国民最優先の政治」をスローガンに、物価上昇に合わせた年金の増額や消費税引き下げなどを訴え、草の根選挙で臨みます。
（立民・前(3) 野間健氏）「高齢者に女性に全部のしわ寄せがきているのが、とりわけこの鹿児島県の状況。やりたい放題の政治がいま行われている。これを打破して国民本位の国民最優先の政治を実現する。そういう意気込みで頑張りたい」
小里さんは前回、選挙区で野間さんに及ばず、比例九州で復活当選しました。石破政権で農林水産大臣に初入閣したことを追い風に、「地方から変える、日本の未来。」を旗印に地域活性化を訴え、組織票を固めて前回の雪辱を誓います。
（自民前(6)・比例九州 小里泰弘氏）「若い人たちが安心して結婚し、出産をし、子育てをしていくことができる、そういう環境を作る。農林水産業、観光の振興を図り、まちの活性化を図る。しっかりと選挙区で勝ち上がり、そのために全力で突っ走ってまいる」
鹿児島4区
鹿児島4区は、大隅・熊毛地域と霧島市です。
自民党前職の森山裕さんと、社民党新人の山内光典さんの2人が立候補を予定しています。
8期目を目指す森山さんは、自民党の幹事長を務めています。全国の選挙対策に追われる中、鹿児島に1日だけ戻り、地盤を引き継いだ山中貞則さんと二階堂進さんの墓前に手をあわせた後、意気込みを語りました。
（自民党前(7) 森山裕氏）「自分の選挙に出れないのは、こんなに精神的にきついものかなということは感じるが、地域の皆さん方にわざわざお集まりをいただいて大変ありがたいことだなと思う。皆さんの期待にしっかり応えなきゃいけないなと。その意を強くした」
山内さんは西之表市役所の元職員で、社民党県連の副代表と、馬毛島の基地整備に反対する市民団体の会長を務めています。「地域の声を拾い上げ、国政に生かしたい」と訴えます。
（社民・新 山内光典氏）「馬毛島の基地建設が戦争につながる可能性がある。国民の生活者が求めるものを取りまとめて、国政に生かすことをしていきたい」