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有名歌手名乗るメールで約20万円 警察かたる480万円の被害も 県警が特殊詐欺「だましの手口」公開 鹿児島

MBC南日本放送 2024年10月16日 19時28分

県警は今月から、うそ電話詐欺などの特殊詐欺の被害を未然に防ごうと、実際にあった事案や手口を広報する取り組みを始めました。犯人は警察官や有名歌手をかたるケースもありました。

県内で今年8月までに確認されたうそ電話詐欺は、去年の同じ時期より29件多い96件で、被害額は1億6000万円あまり。SNS型の投資詐欺やロマンス詐欺は、117件で、被害額は10億9000万円を超えています。

こうした現状を受け県警は今月から、特殊詐欺の事案や手口の広報を始めました。事例を紹介します。

およそ480万円の被害にあったのは、県内の60代の男性です。

警察官や検察官を名乗る男からビデオ通話アプリ「Skype」をダウンロードするよう促されたあと、「あなた名義の口座が詐欺事件に使われている」「逮捕前に保釈金を支払えば身柄拘束されない」などと言われ、指定された口座におよそ480万円を振込みだまし取られました。

次に20万円の被害にあった70代女性です。

インスタグラムで、有名な日本人男性歌手を名乗る男からダイレクトメッセージを受けたのをきっかけに、その後、LINE連絡を重ね信用してしまいました。「仕事の契約のためインドネシアに来ている。相手企業とのマネジメント料が必要で助けてほしい」などと求められ、指定された口座におよそ20万円を振込みだまし取られたということです。

いずれも県警が捜査中です。

県警は、あったことのない相手からの現金の要求や儲け話に対しては、詐欺を疑い家族や警察に相談してほしいとしています。

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