「令和の米騒動」とも呼ばれるコメの品薄や価格高騰。新米が市場に出回る季節ですが高止まりが続いているようです。そんな中、人気を集めているものもあるようです。
(客)「高くてびっくり(価格が)2倍近い」
鹿児島市田上にある「現金問屋あけぼの」です。店には新米を含むコメが並んでいますが、5キロで3500円を超えるものも…。
要因は、去年、猛暑で収穫が少なかったため、全国的に在庫が品薄になっているためです。
こちらの店でも6月ごろから品薄になり始め、現在、去年の同じ時期の1.5倍から2倍で売っています。
(現金問屋あけぼの 関泰宏商品部長)「ここ最近米不足で入荷も少なく、去年の価格と比べたらおよそ2倍から1.5倍くらい変わってきている状況」
鹿児島県産ひのひかりなどの新米がこれから店に並びますが店での販売価格は5キロで3500円を超える見込みだといいます。
そのため、手に取りやすい価格として今まであまりなかった4キロ売りも増えるなど売り場は変化しています。
そんななか現れたのが…。
(記者)「令和の米騒動とも言われる厳しい状況のなか、最近人気となっているお米がアメリカはカリフォルニア産のカルローズ米」
あまり聞き慣れない名前ですが、店では今年4月から販売をはじめました。価格は国産より4割ほど安く少し硬めの品種ですが、多めの水で炊けば国産のコメにひけを取らないというカルローズ米。
当初は販売量が全体の1%に満たないほどでしたが、今では15%を占め人気だといいます。
(客)
「値段がそれだけ安ければ試して食べてみたい」
「料理でこれが合うとかおすすめがあれば買ってみたいけど、毎日食べるお米としては国産がいい」
(現金問屋あけぼの 関泰宏商品部長)「日本のお米と近い味でおいしい、試食したけどおいしかった。カルローズ米が救世主となってくれるのでは」
食卓にかかせないコメ。新米が出回るピークは来月ですが、価格高騰はしばらく続く見込みで家計を上手にやりくりするための工夫が必要です。