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自転車ながらスマホの罰則強化「ふらついて怖い」画面操作しながら運転する人も… 鹿児島

MBC南日本放送 2024年11月1日 19時54分

きょうから11月です。自転車を運転しながらスマートフォンを使う、いわゆる「ながらスマホ」の罰則が道路交通法の改正で強化されました。

こちらをご覧ください。自転車のながらスマホはこれまで、5万円以下の罰金となっていました。これが、きょう1日からは、6か月以下の懲役または10万円以下の罰金と厳しくなり、事故を起こせば、1年以下の懲役または30万円以下の罰金が科せられます。

厳罰化の背景にあるのが、後を絶たない事故です。県内の実態を取材しました。

(記者)「生活に欠かせない存在ともいえるスマートフォン。ついやってしまっている人もいるかもしれません」

多くの自転車や歩行者が行き交う昼どきの鹿児島大学周辺です。自転車の様子を見ていると、スマートフォンを手に持って、画面を見ながら運転する人もいれば、画面を操作しながら運転する人も。

多くの歩行者が行き交う中、視線は前の歩行者ではなく、スマホに向いていました。

取材した2時間の間に、およそ15人のながらスマホを確認しました。こうした自転車の「ながらスマホ」にヒヤッとした経験をした人も…。

(30代 パート)「スマホ見ながらとか電話しながら、ふらついている人も見るのでちょっと怖い」

(30代 会社員)「横断歩道を渡る時に(自転車が)ビュンと行くこともあるので、前を見てないと歩く人も不安」

後を絶たない自転車のながら運転。

(警察官)「携帯を見ながら運転されると交通違反になります」

罰則が強化された1日、鹿児島市のJR谷山駅では、警察官ら9人が通勤・通学で自転車を利用する人たちに注意を呼びかけました。

(専門学生)「スマホをさわりながら運転は危ないと思うので正しい罰則だと思う」

(高校生)「自分の身を守るのであれば当たり前のこと、必要なことではないかと思う」

「ながらスマホ」はどのくらい危険なのでしょうか?

JAF=日本自動車連盟の実験映像です。通常であれば、障害を避けながらスムーズに進めますが、スマホを見ながら運転すると…。

操作が不安定になってふらつきが見られ、人形に衝突。赤信号を見逃してしまいました。ドライバーの視線を緑の線で示すと、ほとんどがスマホに向いていることが分かります。

危険な自転車のながらスマホ。全国で発生した事故の件数です。

10年前は66件でしたが、去年は139件と、2倍以上に増えています。

県警によりますと、県内でも去年は2件確認されていて2人がけがをしています。

(県警本部交通企画課 高良幸男課長補佐)「当然、自転車に乗る時はスマホをしない。電話が来たから出るとかではなく、自転車乗車中は携帯電話には出ないという心がけも必要」

免許のいらない、手軽な移動手段の自転車。命を守るために、乗る人の自覚がこれまで以上に求められます。

今回の法改正で、自転車の酒気帯び運転にも新たに罰則が設けられました。

飲酒して自転車を運転するおそれがあると知りながら酒を提供したり、飲酒運転の自転車に同乗したりした場合は、2年以下の懲役または30万円以下の罰金、自転車を提供した場合は3年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられます。

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