生誕120周年となる作家、椋鳩十さんの業績を後世に伝えるイベント「椋鳩十祭」が鹿児島市で開かれました。
(朗読)「大造じいさんは、ぐっと銃をかたにあて残雪をねらいました。が、なんと思ったかふたたび銃をおろしてしまいました」
鹿児島ゆかりの作家で県立図書館の館長を務めた椋鳩十さん。
「椋鳩十祭」は業績を後世に伝え、作品を長く読み継いでいくことを目的に椋鳩十顕彰会の松風会が年に1度開いています。
2日は、鹿児島市在住で椋さんの孫の久保田朝彦さんや愛読者など、およそ60人が参加。全員で作品を朗読しました。
また、兵庫県宝塚市の小学校の教員が講演し、椋さんの作品を国語の授業で取り入れて、命の大切さを学び、子どもたちの読書への興味を引き出した事例が紹介されました。
(大学生・教育学部)
「こどもたちも椋鳩十先生の作品から命の大切さだったり、そういったことを学べるのがすごく素敵」
「椋鳩十先生の作品を後世に伝えていって、自分自身も研究して学びを深めていきたい」
(椋鳩十さんの孫 久保田朝彦さん)「世の中戦争があったり、いろんな悲惨な事件が起こっているが、(作品から)人の大切さ、命の大切さを感じてもらいたい」