北海道のグルメが揃う山形屋の名物イベント、「北海道物産展」が6日から始まりました。経営再建の中、迎えた60回目の節目のイベント。店には開店前から長蛇の列ができました。
(記者)「現在時刻は9時50分、開店10分前。最後尾が見えないほど大行列」
午前、山形屋前にできた350人の列。おめあては、6日始まった「第60回記念北海道の物産と観光展」です。
カニやイクラなど海の幸に、濃厚な北のスイーツなど、北海道の魅力が詰まった115社・およそ2700品が6会場に並んでいます。
北海道物産展が始まったのは、60年前の1964年。売り上げはコロナ前のピーク時に10億円を超え、近年は9億円台で推移しているものの、全国で開かれる北海道主催の物産展で、売上げ日本一を35回記録している恒例イベントとなっています。
60回の節目となった今年。行列の先にあったのは、札幌市の金獅子精肉店がつくった北海道産和牛の「肉寿司」。北見和牛とサロマ和牛の2種類を食べ比べる限定の肉寿司は、山わさび昆布醤油をのせてさっぱりと味わえます。
ほかにも、初出店のジャンボいかめしや、ふわふわの生ドーナツなど、訪れた人は、試食も楽しみながら北海道グルメを満喫していました。
(訪れた人)
「カニの立派な弁当を買った。2480円、1人。いい値段」
Q.でも食べたい?
「そう、夜主人と」
「年に一度の楽しみ、期間内にまた来る。北海道はおいしい」
初日の6日は、会場を盛り上げようと、北海道の副知事も駆けつけました。
(北海道 三橋剛副知事)「なかなか冷蔵や冷凍のものが運べない時代から一生懸命、北海道物産展を続けてもらって今日がある、60回の節目はひとつの大きな集大成。北海道の魅力を感じてもらえれば」
一方で山形屋は、360億円の負債を抱え、経営再建が進められています。山形屋を代表する名物イベントで再建に弾みをつけたい考えです。
(山形屋 山口政博食品統括部長)「年に1回秋のビッグイベント、前年にも過去にも増してお客様の声を大切に聞いて、北海道の人と語った自信ある商品がばっちり揃っている、会場に来てもらえれば」
山形屋の北海道物産展は、第1弾は6日から11日まで、第2弾、第3弾も開かれます。