アメリカへの輸出に力を入れる垂水市の水産会社からは、トランプ氏の今後の経済政策に不安の声がきかれます。
垂水市でブリを養殖・販売するグローバル・オーシャン・ワークスグループです。錦江湾のいけすでブリを育て年間80万匹を加工。2019年にはアメリカの水産卸会社を買収し、昨年度は年間300億円を売り上げました。
アメリカへの輸出を柱に成長してきた企業にとって、トランプ氏が掲げる「関税導入」などの政策を懸念しています。
(GOWグループ 田島康臣社長室長)「トランプ政権が誕生して、当面は不安定な状況が続くかなと思っている。新政権の掲げる大規模減税、関税の導入、移民政策、これらはさらなるインフレの加速や、人件費の高騰につながり、外食産業の冷え込みにつながるんじゃないかと」
今年9月にはカリフォルニア州の大型スタジアムで客や業界関係者を招いて試食会を開きました。「寿司などの日本食はアメリカ国内で引き続き需要が伸びる可能性がある」として、トランプ氏の経済対策などのかじ取りに期待ものぞかせます。
(GOWグループ 田島康臣社長室長)「今、申し上げたところはネガティブな要素なので、それらをうまく政策に落とし込んで、彼の政策によって、また外食産業がきちっと回復してくるような形、政策を期待している」
トランプ氏の大統領就任が経済にどう影響を及ぼすか?県内企業も注目しています。