気象庁は、鹿児島県の与論町に大雨特別警報を発表しています。与論町では降り始めからの雨量が、1日半で、年間総雨量の3分の1に相当する600ミリ以上に達しています。低い土地の浸水・土砂災害に最大級の警戒をしてください。9日午前9時半時点の被害などの情報です。
【25棟が床上・床下浸水】
与論町によりますと、町内でこれまでに、床上浸水が18棟、床下浸水が7棟、道路の冠水が31か所で発生しているということです。与論町内の商店では、店内が浸水し、水が引いた後は商品や棚、箱などが床に散乱していました。
停電や断水の情報は入っていません。
【斜面崩れ通行止め】
立長集落では、県道623号沿いの斜面が高さおよそ50メートル・幅30メートルにわたって崩れて通行止めとなっているほか、この現場近くの町道の一部も土砂崩れで通行止めとなっています。
【軽ワゴン車が畑に転落】
9日午前5時半ごろ、島の北側にある那間集落で、40代男性が運転する軽ワゴン車が冠水した道路を走行中、道路わきの畑に転落しました。男性は消防などに救助を求めましたが、自力で車から脱出し、けがはないということです。
県と与論町は、災害対策本部を立ち上げていて、情報収集など対応にあたっています。