国は従来の健康保険証の新たな発行を来月停止し、マイナンバーカードとの一体化を目指しています。県保険医協会の調査で、県内の8割を超える医療機関が発行停止の延期や存続を求めていることが分かりました。
国は健康保険証をマイナンバーカードに一体化した「マイナ保険証」への移行を進めるため、従来の健康保険証の発行を来月2日に停止します。
マイナ保険証にすることで「過去に処方された薬の情報を医師や薬剤師にスムーズに共有できる」などメリットを挙げています。しかし、県保険医協会が今年9月、県内の128の医療機関にアンケート調査したところ、77%が「マイナ保険証でトラブルが起きた」と答えたということです。
専用カードリーダーで「患者の名前が読み込めない」などのエラーが半数以上でした。そして、医療機関の8割以上が「従来の保険証の発行停止の延期や存続を求める」と回答したということです。
(県保険医協会 高岡茂副会長)「(国は)利便性や診療内容が改善すると進めているが実際はそうではない。高齢者や弱者は(健康保険証を)使えるよう継続すべき」
県保険医協会は、従来の健康保険証の存続を国に求めていく方針です。