桜島で16日、大規模な噴火を想定した避難訓練が行われました。
桜島火山爆発総合防災訓練は鹿児島市が毎年この時期に行っているものです。桜島の住民や市の担当者、警察、自衛隊などあわせておよそ1700人が参加しました。
今回は、桜島の火山活動が高まる中、マグニチュード5の火山性地震が発生し、噴火警戒レベルが5に引き上げられた想定で行われました。
市が全島避難を発令すると、住民は自家用車やバスなどで避難場所に避難しました。また、外国人観光客を観光施設のスタッフが日本語と外国語で避難するよう書かれたカードを使い誘導しました。
(中国人)「初めて(参加した)分かりやすかった」
(住民)
「実際に避難指示が出たときに、どう動けば良いか分かるので良かった」
「すばやく行動しないといけないと思った」
(鹿児島市・危機管理課 脇田浩任課長)「訓練を繰り返し、関係機関との連携を強化したい」
訓練では、ことし元日に起きた能登半島地震で、土砂災害により孤立した集落があった事例をふまえ、住民237人の赤水町で船による避難を誘導する手順も確認されました。