現職と新人の2人の戦いとなった鹿児島市長選挙。選挙戦序盤戦を取材しました。
(桂田美智子候補 無・新)「ジェンダー平等の進まない鹿児島で、女性市長を誕生させることが大きな力になる。皆さんと力あわせ、先頭に立って頑張る決意を申し上げたい」
無所属・新人の桂田美智子さんは、鹿児島市出身の71歳です。合併前の旧吉田町の町議会議員を4期、鹿児島市議を1期務めました。
市長選にはこれまで2008年、2016年、前回と3回立候補しましたが、落選。今回は、共産党などでつくる市民団体から擁立される形で立候補し、共産党から推薦を受けています。出陣式には、共産党の国会議員や県議らが駆けつけました。
(共産党・田村貴昭衆議院議員)「給食費無償化は憲法にのっとって国の責任でやるべきではないか。国、文科省、厚労省、防衛省に対しても市民の立場でズバリものが言える」
告示日の17日は、鹿児島市の中心部だけでなく、地元の吉田地域を回り、18日は鹿児島市南部を中心に演説しました。
候補地が迷走するサッカースタジアム整備について、「民間主導で行い、市は後方支援する形への転換が必要」と訴えました。
「大きな財政負担を被ることが大変心配される。企業が主体となって、自治体としては後方支援を行う取り組みに転換を図っていきたい」
学校給食の無償化などの子育て支援のほか、介護保険料の引き下げといった社会保障の負担軽減など、生活支援を訴える桂田さんに支持者は期待を寄せます。
(支持者・70代無職)「自分のことよりも人のため、困っている人を見たら放っておけないそんな人」
(支持者・70代無職)「子どもたちの将来のことを一生懸命やってほしい」
忙しい毎日の中、パワーの源は食事。この日の昼食は支援者手づくりのカレーです。
(桂田美智子候補 無・新)「おいしい。カレーは定番で、おいしくいただいている。私はハヤシライスが得意。(Q.こだわりは?)内緒(笑)。ハヤシライスにジャガイモを入れる。薄くスライスして。コクも出る」
街宣車で移動する際、身長145センチの桂田さんは、シートに座布団を重ねる工夫も。
(桂田美智子候補 無・新)「背が伸びました。(Q.何センチの気持ち?)150センチ。大して変わらないか(笑)」
(桂田美智子候補 無・新)「物価高の中で子どもたちは生きづらい、お年寄りも生きづらいこの社会の中で、その人たちを追い詰めるようなそんな政策でいいのかということを訴えたい。税金の使い道を、市民の暮らし、命を守るところに使うべきではないかと」
自ら訴えるだけでなく、選挙戦を通して市民の声を聞きたいと話す桂田さん。暮らしを応援する市政を目指します。