現職と新人の2人の戦いとなった鹿児島市長選挙。選挙戦序盤戦を取材しました。
(下鶴隆央候補 無・現1)「成果が一つ一つ形になってきている。しかし、本当に大事なのはこれから。この人口減少時代を乗り越え、選ばれるまち、鹿児島市を作り上げるべく、みなさんとともに挑戦をしてまいりたい」
無所属・現職の下鶴隆央さんは鹿児島市出身の44歳です。東京のIT企業を経て、2011年に県議会議員に初当選。3期目の途中で辞職し、前回2020年の市長選に無所属で立候補して、初当選しました。
前回は組織に頼らない草の根で戦いましたが、今回は政党からの推薦はありませんが、およそ200の団体から推薦を受けました。出陣式には自民党の国会議員のほか、連合鹿児島の会長らも駆けつけました。
(自民党 森山裕幹事長)「デジタル対応においては、日本の自治体の中でも最も進んだ対応をしてきたと思う。鹿児島県が持っている宝をさらに磨きをかけてほしい」
選挙戦初日に力を入れた地元の谷山地域は一時、市内で発生した待機児童の多くを占めました。自身も6歳と4歳の子育て中の下鶴さんは、公約だった「待機児童ゼロ」を「達成できた」と強調しました。
「特にこの谷山でたくさん発生していた鹿児島市の待機児童をしっかりと約束通りゼロを達成した。子育て世代、若い世代に選ばれるまちをしっかりと作ってまいりたい」
公共施設予約のオンライン化などデジタル分野の実績のほか、サッカースタジアム整備などで若い世代が魅力を感じるまちづくりを目指す下鶴さんに、支持者からは期待の声が聞かれます。
(支持者・80代不動産業)「人間性が良い。やっぱり若くないといけない。ガッツもある」
(支持者・30代公務員)「誠実で決断力がある。特にスタジアムに力を入れているので、ぜひ頑張ってほしい」
選挙戦で気を付けていることは…。
(下鶴隆央候補 無・現1)「のどのケアを。のどに塗るやつとか、すぐ溶けるタブレットだとか。若い頃は初日にガンガン叫んで、手入れもせずに1日目でつぶすこともあった。最後の2日、3日はつぶれてもいいという覚悟でやる」
(スタッフ)「市長って言ったら、ニコっとしてくれる。堅いイメージだけではないので、そこは市民の皆様にも親しみやすい市長さんですよと伝えたい」
(下鶴隆央候補 無・現1)「次代に、未来に選ばれるまち、鹿児島市を実現することで、鹿児島市が人口減少時代を乗り越え、次の世代に豊かな鹿児島を残す取り組みを全力で一人一人の市民に訴えてまいりたい」
待機児童ゼロなどの1期目の実績に加え、スタジアム整備などで「人口減少時代を乗り越える」と訴える下鶴さんは、再選を目指します。