鹿児島市の信販会社エヌシーガイドショップが会社更生法の適用を東京地方裁判所に申請したことが分かりました。
エヌシーガイドショップは、NCカードによるクレジットやキャッシング事業、不動産事業などを運営しています。
エヌシーガイドショップなどによりますと、金融機関からの借り入れによる負債額が現時点でおよそ54億円あり、赤字決算が続いていることから18日、東京地裁に会社更生法の適用を申請しました。
最高裁が2006年、消費者金融などの多重債務問題を背景に一部の金利を無効と判断したことから、借り手への過払い金の返還が増加。2008年から私的整理による経営再建を続けていました。
現在のNCカードの会員はおよそ7万8000人、加盟店はおよそ3800店で、田中信一郎社長は「カード会員や加盟店、取引先への影響はない」と話しています。
経営陣が続投したまま事業の再建を図る「DIP型会社更生」を予定していて、事業は、新会社「NCかごしま」が引き継ぎ、従業員も再雇用する予定だということです。