日本を代表する詩人の谷川俊太郎さんが亡くなりました。鹿児島でも悲しみの声が聞かれました。
(記者)「鹿児島市の書店では追悼コーナーがつくられています」
詩人の谷川俊太郎さんが今月13日、老衰のため92歳で亡くなりました。谷川さんは、代表作「生きる」や「朝のリレー」などの詩が教科書に取り上げられたほか、「スイミー」や「スヌーピー」などの翻訳でも知られています。
(女性)「ショック。小さい頃は読んだ」
(男性)「もこもこもこの本を持っている。表現とかにはまった」
(男性)「学生のころはよく読んだ。さみしい」
谷川さんの作品に影響を受けたという児童文学作家が鹿児島市にいます。植村紀子さんです。
谷川さんがおよそ50年前に出版した言葉の音の響きやリズムを楽しむ作品「ことばあそびうた」を息子たちと読み、影響を受けた植村さん。鹿児島弁の「鹿児島ことばあそびうた」をつくりました。
(植村紀子さん)「日本語の音の響きの面白さなどを学ばせいただいて、鹿児島弁でもできないかと続けている」
その縁で谷川さんともおよそ20年にわたる親交があり、手紙のやり取りなどもしてきました。
(植村紀子さん)「『南の地の言葉で詩を書き続けておられるのが心強いです(手紙より)』俊太郎さんは言葉をとても大事にされるので、地方の言葉がなくなることに対してもったいないと思っていたはず」「本当にありがとうございました、継続してこれからも書き続けますと伝えたい」
言葉の大切さを伝えてきた谷川さん。鹿児島でもその思いは受け継がれていきます。