鹿児島県出水市の北薩トンネルでことし7月、壁面が崩落して水や土砂が流出し、通行止めとなっている問題です。今後の復旧調査を進めるために、水を抜く作業用トンネルを掘ることが決まりました。
高規格道路・北薩横断道路の出水市とさつま町をまたがる県内最長4850メートルの北薩トンネルでは、ことし7月、出水市側で壁面が崩落して土砂や水が流出し、高尾野インターからさつま泊野インターの間で通行止めが続いています。
20日は復旧に向けて2回目の検討委員会が開かれ、ウェブ参加も含め委員7人が出席しました。
会では、今後の調査や復旧にむけ、まずは流出が続く水を抜くための作業用トンネルを掘ることが確認されました。
作業用トンネルは幅5.7メートル、最長180メートルで、水を抜く進捗状況を見ながら北薩トンネルの横15メートル離れた場所に掘り進む計画で、工事は来月中旬にも始める予定です。
(検討委委員長 鹿児島大学工学部・酒匂一成教授)「水抜き坑(トンネル)をつくって、安全に中に入れる状況になって調査してみないと(復旧方法は)わからない。やりながら進めていく」
県は作業用トンネルを掘りながら、水を抜き、復旧に向けた調査を進める方針です。