霧島連山の新燃岳で火山性地震が増加しており、気象庁は火山活動がさらに高まった場合、噴火警戒レベルを現在の1から2の火口周辺規制に引き上げる可能性があるとしています。
気象庁によりますと、新燃岳では火山性地震が増加していて、23日午前6時からの24時間で86回を観測しました。またこの10日間で235回観測しています。
新燃岳の噴火警戒レベルの基準では、24時間で100回、10日間で300回を超えた場合、レベル1の「活火山であることに留意」から2の「火口周辺規制」に引き上げることになっており、気象庁が注意を呼びかけています。
一方で、新燃岳は現在、監視カメラによる観測や傾斜計、GPSによる観測では特段の変化はみられないとしています。
気象庁は火山性地震の増加を受けて機動調査班の2人を現地に派遣し、24日午前11時前から調査を行うことにしています。調査では、目視による噴煙の確認と熱映像カメラで火口西側斜面の地熱域を確認します。
今後、「火山活動がさらに高まった場合はレベルを引き上げる可能性がある」として、気象庁は今後の情報に注意を呼びかけています。